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日頃よりこまめな手入れ、正しい使用法を心がける事で一日でも各部の寿命を延ばしリペア頻度を少なくする事が基本であります。

 ジッパー

  定期的にTeeth(務歯)部にワックス(固形無色)を塗布しスライダーが滑らかに動くように努めましょう。滑りが悪い状態での無理なスライダーの上げ下げはジッパーの寿命を極端に短くします。
クリーニング時には必ずジッパーを閉じた状態で、開けた状態でのクリーニングは厳禁です。
クリーニング(洗濯)の頻度を少なくする事が長持ちの秘訣です。特に洗濯機での水洗いはその寿命を格段に縮めます。
気を付けたにもかかわらず、耐用年数を過ぎ、使用不能の状態に陥った際は、このページを塾読し、なるだけ同じ型式のジッパーと交換修理しましょう。


 ニットパーツ

<<腕時計は袖ニットの大敵>>

  腕時計は袖ニットの大敵(リューズ等がニットに引っかかりほつれの原因になるケースが多い)、袖口にニットが用いられたフライトジャケット等を着用する時は腕時計を使用しない心配りがニットの寿命を倍加します。


<<小さなほつれ、虫食いは早めの修理を>>

   
         
補修前:これぐらいの小さなほつれ、虫食いの内に補修したい。
補修用の糸作り:出来れば別売ニットを購入し補修用の専用糸を予め用意したい。同色のニットの入手が困難であれば色の似通った綿糸でも可。
補修専用ニット糸:用意したニット糸は、次回のために保管しておこう。


 
     
補修後:これぐらいの穴であれば、この方法で問題なく補修可能。
 
ほつれ箇所をすくい縫い。ニット糸を使用する場合、針は針穴の大きい刺繍用が便利。

ジッパー同様、クリーニング(洗濯)の頻度を少なくする事が長持ちの秘訣です。特に洗濯機での水洗いはその寿命を格段に縮めます。
小さなほつれ、虫食いは早めに同色の糸で補修。交換に至るまでは可能な限りこの同色の糸での補修をこまめに実践。特に革製品のニット交換は慎重に。革製品のニット交換、ジッパー交換は取り付け部の傷みに直結します。
ニット交換時、ニットのテンション(長さ)には充分注意しましょう。少しタイトめが基本です。
交換にあたっては可能な限り実物もしくはMIL. SPEC.に忠実に制作されたニットパーツを使用したいものです。


 ボタン

  色、形、大きさ、ヴァリエーションが格別に多いパーツの内の一つであり、手持ちの物と全く同じSPEC.の物を入手する事は至難と言わざるをえません。出来れば日頃より取り付け糸が弱っていないか十分にチェックする事が大事であり、洗濯前は特に念入りなチェックを。
消失してから同型の物を探し求めるというよりは、日頃より手持ちのミリタリー・クロージングに使用可能な実物ボタンや完成度の高い復刻ボタン類を見つけた際は将来のために購入キープしておく精神が肝要であります。


 縫い糸

  40s〜60sに製造されたミリタリー・クロージングにおいて、コットンを主素材とした衣料には綿糸、ナイロンを主素材とした衣料にはナイロン糸が使用されており、番手(太さ)に関して通常のジャケット等の米軍のMIL. SPECS. では綿糸の場合 40/3 もしくは 50/3と規定されているケースが多く、US規格の40/3は日本の規格の#30(30/3)に最も近いようです。
リペアに際し素材、色、番手(太さ)、縒り設計、その全てにおいて当時の米軍規格に近い縫い糸を現在の日本の市場で見つける事は不可能に近く、一般に綿糸の代用としてスパン糸(ポリエステル糸の光沢を押さえコットンの風合いに近づけた物)、ナイロン糸の代用としてポリエステル糸が使用される事が多く、出来ればこだわり派の方達は縫い糸に関してもこれらの代用品ではなく米軍規格に近い物を使用したい所であります。ここで紹介する幾種類かの縫い糸はMASHが復刻品制作にあたり、綿糸、ナイロン糸それぞれに完全別注・再現した物を小巻にしリペア用として別売する物であります。
US MIL. SPEC. OD コットン縫い糸:艶があるのは、米軍が使用するコットン縫い糸の中でも装備品、靴、テント・・等、特に強度を要する用途の物には補強のためのワックス処理がされている。
 
 
MIL. SPEC. 縫い糸のラベル:ラベル下のOLIVEDRAB S1が色を表し、その右の66022はCable No. を表す。
   



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