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- 作業に先立ち注意とお願い -
ご購入頂いたデカールの転写に先立ち、必ず“詳細ご案内”を熟読頂き、諸説明及び“転写可能な対象物”の項を充分ご理解頂いた上での作業お願い申し上げます。
当マニュアルにご案内の1)〜14)の作業工程、諸注意事項を充分理解頂いた上での作業お願い申し上げます。
Full Color(4色)デカール転写に際しては、アイロンによる加熱・加圧を加えた密着作業を行います。本来は微妙な温度設定、圧力設定可能な専用加熱・加圧機で行われる作業を、皆様が入手可能なアイロンで代用するため、加熱・加圧による革面の僅かな変色、革面にアイロンの型が付く事、転写ミスなどが想定されます。全て致し方無き事とご理解の上での転写作業お願いいたします。
★ デカール転写に必要な品 & 道具
1) デカールを転写する、ジャケット等の革製品
2) 革用デカール紙(熱 & 水転写式):1枚
 (出来れば、失敗した際の予備を含め、2枚ほど)
3) リケイ紙
購入されたデカール紙の上に重ねられた半透明の保護紙です。
4) デカール専用ゴム台
転写時に熱と圧力をデカール面のみに正しく加える事、及び革面にアイロンの形が残ることを緩和するため開発した『専用ゴム台』です。アイロンの形が革面に残ることを気にされず出来上がりにさほど拘られない方は不要です。
5) ハサミ
6) 筆、又はスポンジ
7) ピンセット
8) ストップウォッチ (無ければ時計)
9) アイロン
温度調節可能で、スチーム機能の無いタイプ。スチーム機能付きアイロンで転写を行う場合、スチームは必ず『OFF』、スチーム穴がデカールにかからない事を確認のうえ使用下さい。
10) 小型アイロン台
無い場合、適当な大きさの木、又は辞書等の厚手の本
11) 水が入った小容器
12) 柔らかな布又はタオル
テストの結果、着古した綿の肌着が使い良いようです。
注)作業を始める直前に濡らし固く絞っておく
13) ティシュ
14) ドライヤー
★ A-2, B-3における Decal (4色) 貼り付け参考位置
AAFにおける革製のフラィング・ジャケット、メカニックス・ジャケットのDecal(4色)貼り付けの基本位置は、左袖外中心線にデカールの中心を合わせ、袖肩口縫い合わせラインから1インチ(約2.5cm)下がった位置にデカールの頂点がくるように合わせます。但し、実物においては、かなりの差異があるようです。最終的には個人の好みを加味し決定下さい。
参考までに、A-2, B-3における貼り付け基本位置を案内させて頂きます。参照下さい。
A-2: エポレットの中心ラインが袖外中心線とほぼ一致します。エポレットの中心ラインにデカールの中心を合わせ、袖肩口縫い合わせラインから1インチ(約2.5cm)下がった位置にデカールの頂点がくるように合わせます。
B-3: メーカーにより仕様、パターンが若干異なりますが、ランク縫い付け(貼り付け)用の革タグの中心ラインが袖外中心線とほぼ一致します。ランク縫い付け(貼り付け)用の革タグの中心ラインにデカールの中心を合わせ、袖肩口縫い合わせラインから1インチ(約2.5cm)下がった位置にデカールの頂点がくるように合わせます。
1)デカール台紙からデカールの形に切り抜き
デカール全体をカバーした透明シールの約1mm外側をハサミ又はカッターで正確に切り抜く。デカールの形に切り抜く理由は7)でアイロンによる熱着を行う際、革面にデカール台紙の形が四角に残るのを防ぐためです。

注)透明シールにハサミの切り込みを入れないよう注意! !
2)ジャケットを『小型アイロン台又は厚手の本等』の上にセット
『小型アイロン台又は厚手の本等 (以下、小型アイロン台)』の上にジャケットの袖上部を被せ、およその転写位置にセット。
3)転写位置の革面を湿った布で軽く拭く
およその転写位置にセットした袖上部の革面を予め濡らし固く絞った布で実際の転写面より幾分広めに軽く拭き湿らせた後、ドライヤーで湿らせた革面を約5〜6秒間温める。

注) 転写位置の革面を湿った布で拭く作業には二つの意味があります。第一は革面の汚れを取る事。第二は革面を湿らせる事でデカールの転写をより確実なものにするためです。この作業を行う前に、濡らし固く絞った布で目立たない部分の革面をテスト拭きし、革面の着色塗料が布に多く付かないことを確認後行ってください。布に着色塗料が多く付く場合、拭く作業は最小限度に止め軽く叩くように革面を湿らせて下さい。湿らせた布で革面を拭いた場合、完全な色落ちを避けることはできません。作業を実行するか否かは各自で判断下さい。
4)『専用ゴム台』を袖下の『小型アイロン台』の上にセット
予め用意した『専用ゴム台』を袖下の『小型アイロン台』の上に置き、『A-2、B-3におけるDecal転写基本位置』を参考の上、転写位置にセット。
注) 『専用ゴム台』は転写時に熱と圧力をデカール面のみに正しく加える事、及び革面にアイロンの形が残ることを避けるため、今回の『革用、AAF Decal』発売を機に開発したものです。 アイロンの形が革面に残ることを気にされず出来上がりにさほど拘られない方は不要です。『専用ゴム台』を使用せず、転写を行う方は末尾の《専用ゴム台を使用せず、転写を行う場合》を参照下さい。
5)『専用ゴム台』を革下に正しくセットした転写面をドライヤーで再温め
『専用ゴム台』を正しくセットした転写位置の革面をドライヤーで約5〜6秒間再温め。
6)デカール紙を転写面にセット
『専用ゴム台』の位置を革面の上から指先で確認しながらデカール紙を転写面にセット。

注-1) デカール紙は印刷されていない面を上向きに、印刷された面を下向きにセット下さい。
注-2) 『専用ゴム台』はデカール紙より約5mm大きく製作されています。デカール紙が僅かでも『専用ゴム台』から外れないよう慎重にセット下さい。特にデカール下の文字部分は左右、上下『専用ゴム台』から外れていないか充分確認下さい。
7)セットしたデカール紙の上に『リケイ紙』を重ね置き、アイロンで加熱
セットしたデカール紙の上に『リケイ紙』を重ね置き、その上から予め中温(約130度/対象繊維の表示がある場合は『毛の中心』)に熱したアイロンで約12〜13秒間、少し圧力を加えた状態 (小型アイロンの場合、約12〜15kg程度)で加熱。

注) 加熱する間、アイロンは決して動かさないないように。アイロンを動かすことでデカール紙が僅かでも動くと転写の失敗に繋がります。注意下さい。スチーム機能付きアイロンを使用の場合、スチームは必ず『OFF』、スチーム穴がデカール紙にかからない事を確認のうえ使用下さい。
8)『リケイ紙』を取り去り、自然冷却
アイロンによる加熱を終えたデカール紙は『リケイ紙』を取り去った後、そのままの状態で動かさず自然冷却(約3〜4分間程度)。

注)アイロンにより加熱されたデカール紙を指先で触れ、殆ど熱が感じられなくなるまで自然冷却して下さい。
9)筆、又はスポンジでデカール裏面を水で濡らす
自然冷却を終えたデカール紙の裏面を筆、又はスポンジで台紙の上からデカール全体の図案が透けて見えるまで水で濡らす。
注-1) 濡らすだけならスポンジで充分だが、デカール紙周辺の革を余り濡らしたくないので、出来れば毛先の柔らかい筆を用いたい。
10)水が台紙全体に完全に浸みわたるまで、約1分間放置
今回発売のデカールは水溶性の糊でデカールを台紙に貼り付けたタイプです。革面に熱転写されたデカール紙の裏を水で濡らすことで糊を溶かしデカールから台紙を剥がす作業です。(9)の作業を終えたデカール紙を約1分間放置した後、指先で軽く台紙を下に数ミリずらし、台紙がデカールから外れたことを確認後、指先又はピンセットで台紙の下端を持ち上げ、台紙全体を革面からゆっくり剥がして下さい。
注) 指先で軽く台紙を下にずらそうとした際、抵抗がある場合無理にずらそうとしないで下さい。台紙に水が充分浸み込んでいない可能性大です。(9)の作業を繰り返し行って下さい。
11)デカール及び周辺の革に付着した水を『ティシュ』で吸い取る
転写されたデカールの上に『ティシュ』を軽く重ね、デカール及び周辺の革に付着した水を吸い取って下さい。

注) 『ティシュ』をデカールに押し付けると痕が残ります。ティシュの端で水滴を吸い取る感じで慎重に付着した水を除去下さい。
12)転写に問題が無ければ、ドライヤーで温風を吹きかけ完成! !
近くからの熱風の吹きかけは厳禁です。最低25cm以上離し熱く感じない程度の温風をデカールと革を密着させるような感じで真上からデカール面に約30秒間程度吹きかけ、残った僅かな水分を蒸発させ完成です。
13)『専用ゴム台』を取り去り、平らな状態で動かさず2時間以上放置してから着用
転写を終え『専用ゴム台』を取り去ったジャケットは、平らな状態で動かさず2時間以上放置してから着用下さい。
14)失敗したデカールは完全に乾いてから除去
全ての作業に失敗は付き物です。転写に失敗したデカールは完全に乾いてから革を傷めないよう指先でデカール端を軽くこすり、端が起きれば指先で剥がして下さい。このデカールの長所の一つとして、失敗したデカールを革をさほど傷めず除去可能という点です。

注) 剥がし難い場合、指先又は綿棒の先に少量の水を付けこすると幾分剥がれ良いようです。
- 専用ゴム台を使用せず、転写を行う場合 -

転写後、アイロンの形が革面に残ることを気にされず出来上がりにさほど拘られない方のため『専用ゴム台』を使用しない転写手順を次に紹介いたします。

注)1)、2)、3)は通常の手順と同じ。4)、5)は不要。8)以降は通常の手順と同じ。異なる手順 6)、7)のみの紹介です。
6-B)デカール紙を転写面にセット
『A-2、B-3におけるDecal転写基本位置』を参考の上、デカール紙を転写面にセット。
注) デカール紙は印刷されていない面を上向きに、印刷された面を下向きにセット下さい。
7-B)セットしたデカール紙の上に『リケイ紙』を重ね置き、アイロンで加熱
セットしたデカール紙の上に、アイロン底部全体をカバー可能な大きさ(A-5以上)の『リケイ紙又はコピー用紙』を重ね置き、その上から予め中温(約130度/対象繊維の表示がある場合は『毛の中心』)に熱したアイロンで約12〜13秒間、少し圧力を加えた状態 (小型アイロンの場合、約12〜15kg程度)で加熱。
『A-5のリケイ紙』関連商品-その他で紹介、販売しております。

注) 加熱する間、アイロンは決して動かさないないように。アイロンを動かすことでデカール紙が僅かでも動くと転写の失敗に繋がります。注意下さい。スチーム機能付きアイロンを使用の場合、スチームは必ず『OFF』、スチーム穴がデカール紙にかからない事を確認のうえ使用下さい。
デカール表面及びデカール周辺への保革剤の使用は避けて下さい。革の鞣し方、転写の仕上がり、その他の諸要因により早期のデカール剥離の原因になる可能性があります。注意下さい。

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