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ご購入頂いたデカールの転写貼り付けに先立ち、必ず、“詳細ご案内”を熟読頂き、諸説明及び“転写可能な対象物”“転写が出来ない対象物”の項を充分ご理解頂いた上での作業お願い申し上げます。
当マニュアルにご案内の1)〜19)の作業工程、諸注意事項を充分ご理解頂いた上での作業お願い申し上げます。
Full Color(4色)デカール貼り付けに際しては、アイロンによる加熱・加圧を加えた密着作業を行います。本来は微妙な温度設定、圧力設定可能な専用加温・加圧機で行われる作業を、皆様が入手可能なアイロンで代用するため、加熱・加圧による革面の若干の変色、革面にアイロンの型が付く事などが想定されます。全て致し方無き事とご理解の上での貼り付け作業実行お願いいたします。
貼り付け作業は、必ず換気の良い場所で行って下さい。
貼り付けに際し使用頂く、接着剤“Meyercord 1036-R”及びコーティング液“Decal Coating 1043-M”の使用、取り扱いに際しては、◇取り扱い注意お願いの事の熟読をお願いいたします。
1) デカールを貼り付ける、ジャケット等の革製品
2) 保革クリーム“Red Man's Natural Horse Oil”
(貼り付け・フルキット、に同封、又は別売、又は市販の物を用意下さい。)
※お手持ちの物、又は市販の物を使用される場合は、必ず事前に石油系の溶剤が含まれていないことを確認使用下さい。石油系の溶剤が僅かでも含まれたタイプの物の使用は、デカールの早期の剥離、溶解の原因となります。注意下さい。
3) スポンジ
(全ての貼り付け・キット、に同封、又は別売、又は市販の物を用意下さい。)
4) コーティング液“Decal Coating 1043-M”
(全ての貼り付け・キット、に同封、又は別売品販売コーナーより購入下さい。)
5) 接着剤“Meyercord 1036-R”
(全ての貼り付け・キット、に同封、又は別売品販売コーナーより購入下さい。)
6) デカール紙(4色・革用):1枚
(出来れば、失敗した際の予備を含め、計2枚)
7) 型紙
デカールのアウトラインが切り抜かれたオイル・ボード
(全ての貼り付け・キット、に同封、又は別売品販売コーナーより購入下さい。)
8) 幅広の刷毛又は筆:1本
(貼り付け・フルキット、に同封、又は別売、又は市販の物を用意下さい。)
※筆先幅は15mm前後、毛質は柔らかい動物系、なるだけ抜け落ちの少ない物が適しています。
9) 半透明のリケイ紙-A5サイズ
アイロンでの加熱・加圧時用
(全ての貼り付け・キット、に同封、又は別売品販売コーナーより購入下さい。)
10) ドライヤー
11) 小型アイロン
(温度調節の可能で、スチーム機能の付いていないタイプ)
12) デカール貼り付け部を下敷き固定するための台
(小型アイロン台、板、厚手の固い本等)
13) ストップウォッチ(無ければ時計)
14) 粘着度の弱いテープ
(貼った後、きれいに剥がせるタイプのテープ、又は付箋等)
※お持ちのテープ(セロテープ等)を使用される場合は、剥がす際に革の塗装面にダメージを与えないかテストの上、使用下さい。
15) キッチンペーパー
16) ティシュ
17) 柔らかい布又はタオル
18) あて布(綿製のハンカチが使い良い)
19) 水を張ったトレイ(水の深さ4〜5cm程度)
又はそれに類する物(丼鉢等で代用可)。
注)使用する水の温度:冬季、又は寒冷地での作業に際しては、予め湯を加える等の調整を行い指先に冷たさを感じない程度(約20度℃前後)の水温の水を用意下さい。
AAFにおける革製のフラィング・ジャケット、メカニックス・ジャケットのDecal(4色)貼り付けの基本位置は、左袖外中心線にデカールの中心を合わせ、袖肩口縫い合わせラインから1インチ(約2.5cm)下がった位置にデカールの頂点がくるように合わせます。但し、実物においては、かなりの差異があるようです。最終的には個人の好みを加味し決定下さい。
参考までに、A-2, B-3における貼り付け基本位置を案内させて頂きます。参照下さい。
A-2: エポレットの中心ラインが袖外中心線とほぼ一致します。エポレットの中心ラインにデカールの中心を合わせ、袖肩口縫い合わせラインから1インチ(約2.5cm)下がった位置にデカールの頂点がくるように合わせます。
B-3: メーカーにより仕様、パターンが若干異なりますが、ランク縫い付け(貼り付け)用の革タグの中心ラインが袖外中心線とほぼ一致します。ランク縫い付け(貼り付け)用の革タグの中心ラインにデカールの中心を合わせ、袖肩口縫い合わせラインから1インチ(約2.5cm)下がった位置にデカールの頂点がくるように合わせます。
1)革製品をピンと張り、平らに固定する 11)はみ出た接着剤の除去-2
2)貼り付け面の汚れを拭き取る 12)デカール表面の汚れ除去
3)貼り付け面に型紙を固定する 13)接着剤の乾きを確かにするため更に10分〜30分間の放置乾燥
4)貼り付け面を湿らせる 14)デカールと貼り付け面の間の気泡の除去
5)貼り付け面に接着剤“Meyercord 1036-R”を塗る 15)アイロンによる密着作業
6)型紙を取り外し、デカール紙を水に浸す 16)デカールのコーティング-1
7)水に浸した台紙からデカールを押し上げる 17)ドライヤーによるコーティング液の乾燥及びデカールの革面への密着-1
8)デカールを剥離させながら貼り付け面に置く 18)再度のデカールのコーティング作業
9)デカールと革の間の空気・水の除去 19)保革クリームを塗って、完成 !!
10)はみ出た接着剤と水の除去-1
1)革製品をピンと張り、平らに固定する
貼り付け対象面の下に小型アイロン台、板、厚手の固い本等を下敷き、出来るだけピンと張り、平らに固定して下さい。
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2)貼り付け面の汚れを拭き取る
柔らかい布・タオル等を水で濡らし固く絞った状態で貼り付け面の汚れを拭き取って下さい。
注意) 汚れを拭き取った際、布・タオル等に革の着色塗料が付着するようであれば、その革は“Decal”貼り付け時に使用する水で周辺の塗料が脱落・色落ちする可能性ありです。作業を続行するかどうかは各自で判断下さい。
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3)貼り付け面に型紙を固定する
同封の型紙(表、裏に注意)を貼り付け位置に正確に当て、動かないように粘着度の弱いテープ等で固定して下さい。
※貼り付け位置はこちら。
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4)貼り付け面を湿らせる
柔らかい布、スポンジ等に水を湿る程度含ませ、型紙枠内を濡らさない程度に少し湿らせて下さい。次ぎで行う作業で貼り付け面への接着剤の吸着を良くするためです。
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5)貼り付け面に接着剤“Meyercord 1036-R”を塗る
上記の作業を終え、貼り付け面の湿り気が乾かない内に、同封(又は別売)の接着剤“Meyercord 1036-R”を指先で、型紙枠内に均一に塗布下さい。
注意) 荒れた肌に栄養クリームを塗り込むように、指先で革面に接着剤を擦り込みむような感じで、丁寧に塗布下さい。シープスキン、ゴートスキン等、革面にシワ、凹凸がある場合は谷間の奥まで塗り込んで下さい。塗布面に段差が出来ないよう均一に塗布下さい。塗布直後、革面に接着剤の膜が白く薄く見える位が目安です。
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6)型紙を取り外し、デカール紙を水に浸す
接着剤を塗布後、直ちに型紙を手早く貼り付け面から取り外し、予め用意した水を張ったトレイにデカール紙を端から全体に手早く浸すように漬けて下さい。約13〜15秒で一旦大きく湾曲したデカール紙が若干伸びた時(完全に平らには伸びません)が水から上げるタイミングです。水から上げると同時に軽く上下に一度振って余分な水を切って下さい。
注意-1) 冬季、又は寒冷地での作業に際しては、使用する水は予め湯を加える等の調整を行い指先に冷たさを感じない程度(約20度℃前後)の水温の水を用意下さい。
注意-2) 水を切る際、台紙から滴り落ちる水滴を軽く振り落とす程度に留め、余り切りすぎないように注意下さい。表面を濡れた状態に保たなければ、デカールの剥離がスムーズに行えません。
注意-3) デカールは非常に繊細なフィルムのような物です。水から持ち上げる時、余分な水を切る時、曲げないよう、プリント面を持たないよう注意下さい。
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7)水に浸した台紙からデカールを押し上げる
いよいよ、デカールを台紙から剥離させる作業です。慎重に行って下さい。水に濡らした指先でデカールを台紙に付いた状態で、全体を除々に約1.5cm程押し上げて下さい。デカール台紙の水浸し作業が正しく行われていれば、デカール全体が台紙に沿い自然に押し上げられる筈です。デカール全体がスムーズに押し上げられているか確認しながら慎重に押し上げてください。
注意) デカールを押し上げる際、デカールの一部、特にデカール下部の“ARMY AIR FORCES”文字行の両端が曲がったり捩れたりする場合があります。その際は指に付けた水をその部分に付けるか、台紙下から文字行部分迄のみ再度トレイの水に手早く浸すと直る場合が多いです。


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8)デカールを剥離させながら貼り付け面に置く

台紙からはみ出たデカール上部(約1cm)センターを水で濡らした指先で、接着剤を塗布した貼り付け面センターの2mm程内側に軽く固定し、接着剤を塗布した貼り付け面にデカールがほぼ正しく位置するように台紙の位置方向を確認修正した後、台紙を貼り付け面に置くように沿わせながら(浮かせないように)、ゆっくりと(デカールを破かないよう注意しながら)除々に真下に引き下げます(貼り付け面から台紙を浮かせた状態で引き下げると、デカールと貼り付け面の間に余分な空気が入ります)。完全に台紙がデカールから剥離したのを確認し、デカールが文字行も含め予め接着剤を塗布した貼り付け面にほぼ正しく置かれているかを確認し、必要な場合は移動させたい方向の貼り付け面及びデカール全体を水を含ませたスポンジ等で充分濡らしてから修正下さい。

注意-1) 一旦、台紙から剥離させ貼り付け面に乗せ上げたデカールを大きく移動、回転させる事は不可です。特に革面に凹凸のあるシープスキン、ゴートスキン等はデカールの滑りが悪く位置の修正が困難な場合が多々あります。可能な限り小さな移動、回転に留め置き下さい。移動、回転させる場合は移動させたい方向の貼り付け面及びデカール全体を充分水で濡らし行って下さい。この位置決めの際が最もデカールが破れやすい瞬間です。注意下さい。
注意-2) デカールの位置は、接着剤を塗布した貼り付け予定範囲内に置かれている事は大事ですが、それ以上の些細な上下回転等の誤差に関しては余り神経質にならず、誤差ありOKという事で、作業継続下さい。どうしても位置等に不満が生じ修正が困難な場合、又は、この作業中にデカールが大きく裂けたり(小さな裂けは、15)の作業で若干修正され、余り目立た無くなります)した場合は、作業中のデカールを手早く取り去り、塗布した接着剤を水を付けたスポンジとティシュで完全に除去し、3)からの作業を再度行って下さい。
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9)デカールと革の間の空気・水の除去
上記の作業を終えれば直ちに、同封のスポンジに水を充分含ませ(滴らない程度)デカールと貼り付け面の間の空気、余分な水分を押し出す作業を行います。作業は一気に行おうとはせず、除々に慎重に行って下さい。水抜き、空気抜き作業は圧力を掛けずスポンジに含ませた水の重さを利用しデカールの中心部から外側に向けスポンジを撫でるように移動させ行います。この際、デカール面に出来た小ジワ等の修正も若干は可能ですが、透明部分(上の円形のロゴ部分と下の文字行を繋いでいる部分及び文字周辺)に出来たシワの修正は最低限度に留めおき、無理に取ろうとしないで下さい。透明部分は強度的に劣るため無理なシワ修正は破れに直結します。若干のシワは乾いていく過程で目立たなくなります。この作業を行う際はデカールの表面は常に濡れた状態に保って下さい。
注意-1) デカールと貼り付け面の間の僅かの水は乾く過程で革が吸収するため、あまり神経質に除去する必要はありませんが、空気は可能な限り除去下さい。早期の剥離の原因となります。
注意-2) この作業を行う際、注意を払ってもデカールに亀裂が入る場合が少なからずあります。僅かな亀裂は15)のアイロンによる密着作業で若干改善修正されます。余りがっかりせず、作業を継続下さい。
注意-3) この作業を行う過程において、デカール周辺の革面に付着した余分な水は適時、キッチンペーパー又は、ティシュ等で吸い取るように拭き取って下さい。
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10)はみ出た接着剤と水の除去-1
上記の作業を終えれば直ちに、デカール周辺のはみ出た接着剤・水分の除去を行います。デカール周辺及びデカール表面の水分をキッチンペーパーで手早く吸い取ります。デカール表面の水分は拭き取ろうとせずキッチンペーパーを軽く置いて吸い取る感じで除去下さい。デカール周辺にはみ出た接着剤は、大きくはみ出た部分のみ濡れたスポンジ、ティシュで拭き取って下さい。この作業終了後はそのままの状態で、次ぎの作業まで室内で自然乾燥させます。
注意-1) デカール周辺のはみ出た接着剤は、次ぎの作業工程11)で再度拭き取ります。この作業工程ではデカールの縁にはみ出た接着剤には一切触れず、大きくはみ出た部分のみ除去下さい。特にデカール表面は付着した水を吸い取る以上に圧力を加えたり拭い取ろうとする事は厳禁です。破れに直結します。
注意-2) 乾燥に際しては、ドライヤー等を使用しての急速乾燥、戸外の直射日光での乾燥は何れも厳禁です。あくまでも室内・常温での自然乾燥を行って下さい。
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11)はみ出た接着剤の除去-2
貼り付けたデカールの透明部分(上の円形のロゴ部分の縁、円形部分と下の文字行を繋いでいる部分及び文字周辺)全体に白く見えた接着剤の約80〜90%が乾き透明になった時点で、デカール周辺にはみ出た接着剤を除去します。
クリーンな水に取り替えたトレイの水をスポンジに含ませ(滴らない程度)スポンジの角を使いデカール周辺を濡らせます。水を含み白く見えはじめた接着剤を水を含ませたスポンジの角を使い拭うよう除去下さい。作業を続ける間で、スポンジは時々クリーンな水で汚れを洗い落として下さい。
注意-1) 乾きが遅い場合においても、接着剤の約80〜90%が乾き透明になったことを確認の上で、作業実行下さい。接着剤の乾きが充分で無い状態でのデカール周辺の接着剤の除去はデカールの破れに直結します。接着剤の乾燥及び、その他各作業工程の必要参考時間は“作業工程タイム・テーブル”を参照下さい。
注意-2) この時点において、貼り付けたデカールは貼り付け直後よりも革面に密着してはいますが、まだ完全ではありません。スポンジでデカール周辺の接着剤を除去する際、デカール表面にスポンジが触れないよう注意下さい。
注意-3) この作業を行う過程において、デカール周辺の革面に付着した余分な水は適時、キッチンペーパー又は、ティシュ等で吸い取るように拭き取って下さい。
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12)デカール表面の汚れ除去
上記の作業を終えれば、面倒ですが10分〜15分毎に貼り付けたデカールのの乾き具合をチェックして下さい。貼り付けたデカールの透明部分(上の円形のロゴ部分の縁、円形部分と下の文字行を繋いでいる部分及び文字周辺)の一部に白く見えた接着剤が乾き全て完全に透明になった時点でデカール表面の汚れをクリーンな水で除去します。トレイの水は面倒でも再度交換して下さい。デカール表面の汚れ除去にはスポンジは使用しません。より当たりの柔らかなティシュを使用します。クリーンな水に浸し濡らしたティシュでデカールの表面の汚れを撫でるように拭い取って下さい。ティシュを取り替え、この作業を3〜4度程繰り返し行い、可能な限りデカール表面の汚れを丁寧に除去下さい。
注意-1) 乾きが遅い場合においても、接着剤が完全に乾きデカールの透明部分(特に円形のロゴ部分の縁は念入りにチェック下さい。)が完全に透明になったことを確認の上で、作業実行下さい。接着剤の乾きが充分で無い状態でのデカール表面の汚れの除去はデカールの破れに直結します。接着剤の乾燥及び、その他各作業工程の必要参考時間は“作業工程タイム・テーブル”を参照下さい。
注意-2) この時点において、貼り付けたデカールは貼り付け直後よりも革面に密着してはいますが、まだ完全ではありません。ティシュは必ず水を含ませ、余分な圧力は加えず、撫でるように行って下さい。
注意-3) デカール表面に汚れが付着した状態で、15)のアイロンによる密着作業を行った場合、汚れもデカール表面に密着され取れなくなります。可能な限り丁寧に汚れを除去下さい。
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13)接着剤の乾きを確かにするため更に10分〜30分間の放置乾燥
上記の作業を終え、デカール表面及び周辺の水をキッチンペーパー、ティシュ等で完全に拭き取った後、更に10分〜30分間そのままの状態で放置乾燥下さい。各革種での必要乾燥時間は“作業工程タイム・テーブル”を参照下さい。
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14)デカールと貼り付け面の間の気泡の除去
次ぎに行うアイロン作業の前に、接着剤の乾燥が完了したデカール表面をチェックし、デカールと貼り付け面の間に目立つ気泡が残っている場合は、気泡の中心を細い針で刺し、指先で加圧し気泡を平らにして下さい。直径が2mmを越える気泡はこの処理をしておいた方が、より良い仕上りが得られます。
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15)アイロンによる密着作業
上記の作業を終えれば直ちに、アイロンによるデカールの革面への密着作業を行います。アイロンは必ず温度調節可能でスチーム機能の付いていないタイプを用意下さい。温度設定は『絹と毛の中間』又は『中温と低温の中間』(約120度℃位)です。小型のアイロン台、又は、厚手の本、板等を下敷き、ある程度圧力をかけても貼り付けたデカール面が沈まないようにし、貼り付けたデカールの上に“半透明のリケイ紙-A5サイズ”をデカールが中心になるように置き、その上にあて布(綿製のハンカチ等)をあて、少し圧力をかけた状態(小型アイロンの場合、約12〜15kg程度)で約10秒、加熱・加圧下さい。
注意-1) 加熱、加圧中、アイロンは絶対動かさないで下さい。
注意-2) アイロンは必ず“リケイ紙”からはみ出さないように置き加熱・加圧下さい。“リケイ紙”の端にアイロン・プレートがかかった状態で加熱・加圧すると、“リケイ紙”の端のラインが革表に付きます。注意下さい。
注意-3) 設定温度が高過ぎる場合、加熱時間が長過ぎる場合、熱による革面の変色、アイロン型が革面に付く等のケースが想定されます。注意下さい。
注意-4) 圧力は、小型アイロンの場合、約12〜15kg程度(体重60kgの人で体重の1/5〜1/4 程度かける位)です。圧力のかけ過ぎは、革にアイロンの型が残る結果となります。注意下さい。
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16)デカールのコーティング-1
上記の作業を終えれば直ちに、デカールのコーティング作業を行います。貼り付けたデカールを革面により強固に密着させ、表面を保護し、早期の剥離を防止するための大事な作業です。
同封されたコーティング液“Decal Coating 1043-M”を容器ごと良く振り撹拌してから、同じく同封された幅広(15mm幅)の筆、又は市販の毛先の柔らかい筆で、デカール表面に薄く均一に塗布します。厚塗り、同じ場所への二度塗りは極力避け、手早く塗りあげて下さい。縁周りは塗り残しを避け、1mm程度コーティング液がはみ出す感じで塗布して下さい。若干のはみ出しは乾けば殆ど目立たなくなります。
注意-1) 薄く均一に塗ることが肝要です。液溜まりが出来る程厚く塗る事、乾いていない内の2度塗りは極力避けて下さい。筆を用いての塗装に慣れていない方は、予め不要な紙にテスト塗りし感じをつかんでから行った方が無難でしょう。
注意-2) コーティング液を塗布する作業中、市販の刷毛、筆を使用した場合、脱落した毛がデカール表面に付着する事がしばしば起こります。乾かない内に必ず手早く除去下さい。この事は2度目のコーティング作業においても、同様に注意実行下さい。尚、私共ではこの事を改善するため、筆メーカーに上質な馬毛を使用した特製の筆を別注し、“貼り付け・フルキット”に加えました。完全な毛の脱落を防止する事は不能ですが、市販の物よりは遙かに使い良い筈です。ご希望の方は別売コーナーで購入下さい。
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17)ドライヤーによるコーティング液の乾燥及びデカールの革面への密着-1
上記の作業を終えれば直ちに、ドライヤーによるコーティング液の乾燥、及びデカールの革面への密着作業を行います。ドライヤーで真上(約10センチ程離し)からデカールに少し熱めの温風(指先が若干熱く感じる程度)を吹きつけ、デカール表面に塗布したコーティング液を乾燥させながら温風でデカールを貼り付け革面へ密着させる感じで作業を行います。塗布したコーティング液の量、室温等で異なりますが、所用時間は約3〜4分程度、完全に乾ききる迄行って下さい。
注意)この作業をアイロンで代用する事は厳禁です。。
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18)再度のデカールのコーティング作業
上記の作業を終えれば直ちに、コーティング液の2度目の塗布及び乾燥・密着作業をを行います。要領は16)&17)に全て同じです。今回もコーティング液は容器ごと良く振り撹拌してから、使用下さい。
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19)保革クリームを塗って、完成 !!

全ての作業終了後、約10分間程放置し熱を冷ました後、同封(又は別売)の保革クリーム“Red Man's Natural Horse Oil”をデカール面及び周囲の革に指先で薄く伸ばし均一に塗布し、余分なクリームを布、ティシュ等で拭き取り、完成です。
注意) 使用いただく保革剤に関しては、お手持ちの物、又は市販の物を使用される場合は、必ず使用前に石油系の溶剤が使用されていない事を確認下さい。石油系の溶剤が使用された保革剤のデカール部分への使用は厳禁です。早期の剥離の原因となります。注意下さい。お手持ちの保革剤の内容に疑問がある方は、この度、当デカールと共にMASHで発売を開始した“Red Man's Natural Horse Oil”を購入使用下さい。
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>>貼り付けた“AAF Decal 革用”の除去、及び除去後の革面の修正



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