ラフアウトの革面にはシューポリッシュ、シュークリーナーを用いることが出来ず、しかも吟面に比べ、汚れを吸収しやすい性格を持つため、主にタウンユースとして『Type III』を使用する場合、出来るだけ汚さないように履く事、雨の日の使用を控える等の、この靴本来の履き方とは違った心配りが必要になります。勿論、汚れなど気にしないという方は、どんどん汚してください。汚れを楽しむことが出来るのもラフアウト・ブーツの特性です。ただし下記の基本メンテはやはり靴に対する日々の思いやりとして心掛けていただきたいと願うものです。
1. シューレースをはずし、専用ブラシでコバまわり、ソールの土、ホコリを落とす。
2. 大きめのホコリ落とし専用ブラシで靴全体を強くブラッシング、ホコリの溜まりやすいベロ革部分は特に念入りに、スエード専用のワイヤーブラシを使用してもよいが、あまり強くブラッシングすると表面を傷めることになるので注意。
3. ブラッシングで落ちない部分的な汚れは、スエード専用の生ゴムや消しゴム状の汚れ落としを使って、又 コバは汚れがひどい場合にはクリーナーを用いて汚れを落とし、そして定期的に固形のオイルもしくは無色の防水、保革剤を塗り込む事はM-42同様大事であります。
4. 仕上げにスエード専用の防水スプレーを用いることはダビングしないラフアウトブーツにおいては保革及び汚れ防止という面でも重要なことであります。
保管時にシューキーパーを用い型くずれを防ぐことは、M-42同様心掛けたいものです。
注記:
スエード専用のシャンプー液も市販されていますが、革を傷める恐れもあり、色ムラの原因にもなるので、私共としてはあまりお勧めはいたしません。
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