M-43サービスシューズパーツ詳細
1.ウェルト(細革)
グッドイヤーウェルト方式独特のパーツであり、このパーツがアッパー部と底部のジョイントの役目をする。
2.コルク、クッション材(餡子/アンコ)
一般にフィラー(アンコ)と呼ばれ、中底と本底の間にあって、クッションの役目をする。
3.ソール用釘(真鍮、スズメッキ仕上げ、完全別注品)
M-43は片方で18本の釘が、底部取り付け補強のために打ち込まれる。
4.クォーター(腰革)
シューレース用アイレットが取り付けられる靴のサイド部分。内側には実物同様にメーカー名、コントラクトNO.、コントラクトDATE、Spec. No.、サイズがマーキング。
5.バンプ(先革)
靴のアッパー前部分のパーツ。プロトタイプはM-42同様にトゥキャップ付の物も製作されたようだが実際の採用にあたっては、より野戦的にトゥキャップなしと規定された。
6.スリップソール(本底革)
厚さ5mm、植物タンニンで鞣された牛本底革。
7.M-43用ラバーフルソール
実物未使用ブーツよりトレッドパターン、トレードマーク、厚さ、含有する天然ゴムの組成、全て完全復刻。このチェーンとリングを組み合わせた独特のトレッドパターンのラバーソールは、WWII 時、数多くあったソール & ヒール、ブランドの中にあって独特のデザインで知られる LIGHT TREAD® の物であり、サイドにリベットが打たれたM-43初期タイプに多く使用されたことで知られる。
8.リベット
M-43初期のコントラクトの物には、限定的に、カーキ色にペイントされた補強用リベットがクォーター下部コーナーに打ち込まれた。
“大脱走”で『S. マックイーン』使用のM-43を注意深くみれば、このリベットが打たれていることが分かる。
9.アッパー用縫い糸
WWIIよりの米軍納入糸メーカーに別注された、革専用縫い糸使用。
・16/4 glazed cotton(#16 蝋引き綿糸)
・色:ナチュラル
10.タング(舌革/ベロ)
砂、小石などが靴内に進入するのを防ぎ、足の甲を保護するパーツ。クォーターのアイレット部分の補強も兼ねる。
11.アイレット(ハト目)
クォーター前部には片側6個(サイズ9以上は片側7個/ 両側14個)、両側12個(片足)のシューレース用アイレットが取り付けられる。アルミ素材のアイレットの表面から中間あたりまでは実物同様、ラセットブラウン色に焼き付け塗装され、裏面にアルミ素材が白く見えるのも実物同様だ。
※当時は鉄製、真鍮製の物もあったが、多く用いられ、サビにも強いアルミ製の物を同仕様で完全復刻。
12.ヒールシート(半敷)
実物同様に本体使用革を1.2mmにすいた物を使用。主としてヒール取り付けのため打ち込まれ内側で曲げられた釘から、足裏を保護するパーツ。
13.インソール(中底革)
実物同様に吟面をバッフィング仕上げ(滑り止め)された3mm厚、植物タンニン鞣しの牛革。
※土踏まず部分にはパーツNO.、サイズ、U.S.A.の文字が実物同様に刻印されている。
14.出し縫糸
#16糸を9本縒りし、実物と同じ太さ、強度の麻100%糸を別注製作。
15.ヒール用釘(真鍮、スズメッキ仕上げ、完全別注品)
片方で当時と同じ仕様の13本の釘で、ヒールは取り付け固定される。
16.ヒール - LIGHT TREAD®
WWII 時、数多くあったソール & ヒール、ブランドの中にあって独特のデザインで知られる LIGHT TREAD® 実物未使用ヒールより完全復刻されたヒール面には当時と同様にブランド名 LIGHT TREAD® の文字がトレッド・デザインとして象られている。
17.シャンク(完全別注品)
実物どおりに制作、取り付けられたこの鉄鋼製のシャンクは靴が靴として機能するたの、いわば背骨にあたる大事なパーツ
18.バックステイ(かかと補強革)
かかとを補強し、又カウンターをいれるポケットの役目もする。
19.カウンター(月形)
クォーターとバックステイの間に入れられる補強革芯材。かかとを保護し、かかと部分の型くずれを防ぐ。
20.シューレース(完全別注品)
綿100%、先染め2/20糸を実物通りに別編みし、蝋引きされたシールブラウン色の M-43専用シューレースは、別注されたシールブラウン色の先セルで止められる。
注)今回のM-43発売に際し、お買い上げ頂いた靴全てに、MASH所有のM-43用実物シューレース、鉄製先止めタイプを1ペアーお付けします。大戦初期のクラシックな実物シューレースの味わいを知って頂ければと願うものです。
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