ジッパーという実に革命的な服飾付属品が考案されたのは、長い長い人類の服飾歴史の流れの中で、つい昨日ともいうべき1891年であり、実用化に成功したのが1913年、ミリタリー・クロージィングに用いられたのは1918年 US NAVY のフラィング・スーツにTALONの前身であるフックレス・ジッパー社のフックレス No.4 が採用されたのが最初とされている。以来、ジッパー発達史の創世記ともいえる20年代から40年代が歴史上希に見る消耗戦が遂行された時期でもあった事から軍からの大量発注、求められた厳しいMIL. SPECS.がこのジッパーという革命的な服飾付属品の発達、完成に大いに寄与したであろう事は疑う余地の無い事である。そしてその創世記を支えた多くのメーカーが発案したそれぞれ独自の機構、デザインのジッパー達がそれらを使用されたミリタリー・クロージィングその物に工芸品としての一層の価値を与えたのである。

TALON、CROWN(The Spool Cotton 社)、CONMARの3メーカー/ブランドが当時のUSジッパー御三家ともいうべき存在であり、これら3メーカー/ブランドに関しては下のボタンをクリック下さい、他にはB-15B及び他の数タイプのフライトジャケットに用いられたPRENTICE、Para. Jumper Coat(エアボーン・ジャケット)の胸部・小ポケットに用いられたSERVAL、60年代に入ってからはIDEAL、SCOVILL、GENERAL等が上げられる。

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