Experimental, US AAF デカール/1947年製(推定)/実物・未使用
Experimental, US AAF デカール/1947年製(推定)/実物・未使用



US NAVYにおいては、大戦終了(1945年)以後においても各年度毎に各種のフライト衣料が継続発注されたが、空軍においてはフライト衣料を含む多くの衣料装備の発注に空白の3年間(1946-48)が存在した。フライト・ジャケットを例に取ると、1945年、発注されたB-15A(Aero Leather Clothing Co., Beacon, NY)から1949年、発注されたN-2, N-3(Rainer, Inc.)の間に主だったフライト衣料の発注が見あたらない。この米陸軍の下部組織、陸軍航空隊(Army Air Forces)から分離独立した新組織、米空軍(US Air Force)への移行期はフライト衣料がコットンを主にした物からナイロンを主にした物への移行期にもあたり、その空白が組織の改編に伴う開発作業の停滞からくるものか、ナイロンを主素材にしたフライト衣料の開発に時を要したことからかは定かでは無い。
ここに紹介する『デカール』はその独立した新組織の名称が1947年『US Air Force』に決定される迄の間に試験的に制作された『Experimental US AAF Decals』と推定される。1943年採用され1947年9月空軍として独立新組織化された以降もほぼ変更無しで使用された『ロゴ・マーク』もこのデカールではかなり整理されたデザインのものが用いられている。ロゴ・マークの下の名称に注意頂きたい。『U.S.ARMY AIR FORCES』とプリントされた文字行はこれまで用いられてきた『ARMY AIR FORCES』と1947年9月以降使用される『U.S. AIR FORCE』との折衷的で興味深い。完全に陸軍から分離独立するまでには、あくまでも陸軍の一組織として存続させるとの考え方が根強くあったのかもしれない。とまれ殆ど陽の目を見ることがなかったこのデカールが使用されたのは、知る限りにおいてジェット時代の幕開けに採用されたP-1 Helmet(1948年)、P-3 Helmet(1951年)あたりのみであり、その使用に際してもロゴ・マークの下に本来あるべき『U.S.ARMY AIR FORCES』の文字部分は貼り付ける前にカットされていたようだ。
30年前、米空軍の倉庫より放出された一群の中にあったこのデカールを手にし、USAFの創成期に想いを馳せることも一興である。

■転写方式:水転写
※製造されてから、60年以上経過している特殊印刷物に付き、実際の使用に耐えうるか否かは保証の限りにあらずです。
■使用対象:開発時における本来の使用対象は定かではありませんが、実際の使用例としては、ジェット時代の幕開けに採用されたP-1 Helmet(1948年)、P-3 Helmet(1951年)が上げられます(画像参照)。
■文字行詳細:U.S.ARMY AIR FORCES
■サイズ詳細:
◇デカール転写紙:4 3/8インチ(11.1cm)W x 3 1/4(8.3cm)H
◇ロゴ:2 3/8インチ(6cm)径
◇文字行:4インチ(10.2cm)W

■コンディション:未使用
ご案内品は米空軍の倉庫より放出された実物・未使用でありますが、製造されてから60年以上経過している特殊印刷物に付き、実際の使用に耐えうるか否かは保証の限りにあらずです。USAFの創成期を検証する希少なコレクターズ・アイテムとしてご理解の上でのご購入お願いいたします。

◇コレクターズ・アイテム! !
 

■程度:実物・未使用
■ITEM#:91-50-0896
■価格:¥2,500(税別)
■サイズ:◇デカール転写紙:4 3/8インチ(11.1cm)W x 3 1/4(8.3cm)H
SOLD OUT