M-42サービスシューズパーツ詳細
1.ウェルト(細革)
グッドイヤーウェルト方式独特のパーツであり、このパーツがアッパー部と底部のジョイントの役目をする。
2.コルク、クッション材(餡子/アンコ)
一般にフィラー(アンコ)と呼ばれ、中底と本底の間にあって、クッションの役目をする。
3.クォーター(腰革)
シューレース用アイレットが取り付けられる靴のサイド部分。内側には実物同様にメーカー名、コントラクトNO.、コントラクトDATE、サイズがスタンピング。
※残念ながら、革の裏面に打たれるスタンプは、多くの場合革裏面の毛羽が邪魔し鮮やかに印字する事は困難だ。
4.バンプ(先革)
クォーターと共に背からヒップにかけ強度に勝れた部分の革が用いられる。M-42に用いられる革は、US産 最高級牛厚革(2.2 - 2.4mm厚)、クローム鞣し後、植物タンニンで再鞣しをするという、40年代のアメリカで最も多く用いられた手法で鞣された革が用いられる。
5.トゥキャップ(製甲)
靴先部分の補強と飾りを兼ねたパーツ
6.アッパー用縫い糸/上糸(茶)
WWIIよりの米軍納入糸メーカーに別注された、革専用縫い糸使用。
・16/4 glazed cotton(#16 蝋引き綿糸)
・色:ラセット・ブラウン
7.アッパー用縫い糸/下糸(生成)
WWIIよりの米軍納入糸メーカーに別注された、革専用縫い糸使用。
・16/4 glazed cotton(#16 蝋引き綿糸)
・色:生成
8.ラバー・ハーフソール
当時の実物未使用ソールより、トレッドパターン、U.S.ARMYロゴ、厚さ、含有する天然ゴムの組成、それら全てを忠実に再現復刻された、M-42 Type II 専用ハーフソール。
9.ソール用釘(真鍮、完全別注品)
M-42は片方で14本の釘が、ラバーソール補強のために打ち込まれる。
10.出し縫糸
#16糸を9本ヨリし実物と同じ太さ、色、強度の麻100%糸を別注製作。
11.底内側縫糸
#16糸を5本ヨリし実物と同じ太さ、色、強度の麻100%糸を別注製作。
12.アイレット(ハト目)
クォーター前部には片側8個、両側16個(片足)のシューレース用アイレットが取り付けられる。アルミ素材のアイレットの表面から中間あたりまでは実物同様、ラセットブラウン色に焼き付け塗装され、裏面にアルミ素材が白く見えるのも実物同様だ。
※当時は鉄製、真鍮製の物もあったが、多く用いられ、サビにも強いアルミ製の物を同仕様で完全復刻。
13.タング(舌革/ベロ)
砂、小石などが靴内に進入するのを防ぎ、足の甲を保護するパーツ。クォーターのアイレット部分の補強も兼ねる。
注)新品の間は革も固く、靴の着脱時、『タング』の強い引っ張りは『タング』脇の縫い目の裂けにつながるため、着脱に際してはシューレースを充分緩め、出来れば靴べらの使用が望ましい。革が柔らかくなるまでの1〜2ヶ月間は特に優しく扱いたい。
14.スリップソール(本底革)
厚さ5mm、植物タンニンで鞣された牛本底革。
※土踏まず部分にはパーツNO.、サイズ、U.S.A.の文字が実物同様に刻印されている。
15.ヒール - LIGHT TREAD®
WWII 時、数多くあったソール & ヒール、ブランドの中にあって独特のデザインで知られる LIGHT TREAD® 実物未使用ヒールより完全復刻されたヒール面には当時と同様にブランド名 LIGHT TREAD® の文字がトレッド・デザインとして象られている。
16.ヒール用釘(真鍮、スズメッキ仕上げ、完全別注品)
片方で当時と同じ仕様の13本の釘で、ヒールは取り付け固定される。
17.シャンク(完全別注品)
実物どおりに制作、取り付けられたこの鉄鋼製のシャンクは靴が靴として機能するたの、いわば背骨にあたる大事なパーツ
18.バックステイ(かかと補強革)
かかとを補強し、又カウンターをいれるポケットの役目もする。
19.カウンター(月形)
クォーターとバックステイの間に入れられる補強革芯材。かかとを保護し、かかと部分の型くずれを防ぐ。
20.ヒールシート(半敷)
実物同様に本体使用革を1.2mmにすいた物を使用。主としてヒール取り付けのため打ち込まれ内側で曲げられた釘から、足裏を保護するパーツ。
21.インソール(中底革)
実物同様に吟面をバッフィング仕上げ(滑り止め)された3mm厚、植物タンニン鞣しの牛革。
※土踏まず部分にはパーツNO.、サイズ、U.S.A.の文字が実物同様に刻印されている。
22.シューレース(完全別注品)
綿100%、先染め2/20糸を実物通りに別編みし、ろう引きされたラセットブラウン色のM-42専用シューレースは、別注された同色の先セルで止められている。
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